銀行の営業時間自由化、銀行法改正へ

金融庁が銀行の営業時間に関する規制緩和を行う方向で調整に入った。19日付で「銀行法施行規則等の一部を改正する内閣府令等(案)」を公表した。

現在、銀行の営業時間は午前9時から午後3時が一般的だ。これは、銀行法施行規則等でこの時間が定められているためだ。当座預金業務を営んでいる銀行の場合、これまで営業時間の変更が認められてこなかった。

営業時間の規制が緩和されれば、過疎地域で営業時間を短縮することや、ベッドタウンで営業時間を夜まで延長すること等も想定される。各地域や銀行の実情に応じて、柔軟に営業をすることが可能となる。

ただ、この改正によって最寄りの銀行の営業時間が短縮されることになれば、不便が生じる可能性もある。また、銀行で働く職員にとっても、場合によっては労働環境が大きく変わることになる。ほとんど全国共通だった銀行への認識が大きく変わることになる。

金融庁は現在、同規則の改正に関するパブリックコメントを受け付けており、パブリックコメント終了後に速やかに改正を行う予定だ。

(写真はイメージ)

 
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