カドカワが通信教育「N高等学校」開講 本校は沖縄に

出版やニコニコ動画を手がけるカドカワは14日、インターネットを利用して高等学校普通科の卒業資格を得られる通信教育「N高等学校」を来年4月から開講することを発表した。現在設置認可の申請中という。

本校校舎所在地は沖縄県うるま市で、生徒は5日以上の体験型スクーリングを沖縄で行うことができ、リアルの授業やテスト以外にも沖縄ならではの体験学習を行える。

授業受講やレポート提出はネットで行うため、通学時間などの制約から解放され、ネットを通じて講師に直接質問することも可能。また通常科目だけでなく、各業界のプロ講師陣による講座も取り入れ、N高等学校独自のカリキュラムを自主的に受講することができる。

卒業すると、全日制高等学校の普通科と同じ卒業資格を得られる。学費は3年間で最低30万程度に抑えることができるという。なお授業料は、取得する1単位あたり5000円で、卒業単位以外の実践的な単位を取得する場合は金額が加算される仕組み。

文部科学省は2011年に通信教育課程の課題として、卒業生の大学進学率や就職率の低さなどを挙げている。カドカワが仕掛ける新しいネットの高校は、現在の通信教育のあり方に風穴を開ける一手となるか期待がかかる。

(写真はイメージ)