ベトナムの国会議長に女性選出 最高指導者で初の女性

ベトナムの国会で3月31日、グエン・ティ・キム・ガン女史が新国会議長に選出された。ベトナムの最高指導者4人(共産党総書記、国家主席、首相、国会議長)の中に女性が選ばれるのは初めてとなる。ベトナム紙「VNエクスプレス(VnExpress)」が同日報じた。

ガン女史の選出に賛成した議員は95%にあたる472人。

選出後の就任式でレー・ニュー・ティエン議員は、「今回の結果により、国の指導者の中での女性の役割を向上させるという方針を見せることができた。その方針はとても正しいもので、我々が近年定めた男女平等の精神に適合するものだ。女性の国会議員を30%に増やすという方針もとても良く、国際社会への加入と男女平等権を進展するのにふさわしいものだ。今後、女性の国会議員や、党・国の機関の指導者がますます多くなっていくことを希望する」と述べた。

ガン女史は南部のベンチェ省出身で62歳。経済学の修士号を取得している。財務省次官、商業省次官、労働傷病兵社会相などを歴任し、2011年から国会副議長を務めていた。

今回の国会は、第13期(2011~2016年)の最終会期となる。今年5月に次期国会の総選挙が行われる。

なお、世界経済フォーラム(WEF、スイス)が昨年11月に発表した男女平等ランキングによると、ベトナムは世界83位(アジア6位)となっており、日本の世界101位(アジア10位)より高かった。

参考記事
男女平等ランキング 日本は101位 雇用などが要因
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