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「最古の機械」発見のアンティキティラ沈没船に2000年前の人骨

「アンティキティラ島の機械」と呼ばれる世界最古の複雑な青銅製の歯車が見つかった2000年前の沈没船で、8月に人骨が発見された。この人骨からDNAを抽出できれば、謎に包まれたこの沈没船について、もっと多くのことが分かるかもしれない。英科学誌『ネイチャー』に19日掲載された。

この船はギリシャのアンティキティラ島からボートで10分のところに沈んでおり、海綿を採るダイバーによって1900年に発見された。考古学者によって調査された第一号の沈没船だ。「アンティキティラ島の機械」は、太陽や月、惑星の動きをモデル化しているといわれている。

米マサチューセッツ州ウッズホール海洋研究所の水中考古学者で、発掘チームの共同責任者であるブレンダン・フォーリー氏は、「非常に興奮している。このようなケースを他には知らない」と述べた。通常、難破船の犠牲者の遺体は何かで覆われたりしない限り、海に流されるか、魚に食べられてしまって残らないからだ。

DNAを骨から抽出できるかどうかを評価するため、コペンハーゲンにあるデンマーク自然史博物館から古代DNA分析の専門家であるハンネス・シュレーダー氏を招へい。シュレーダー氏は「2000年経った骨のようには見えない」と驚きながら語った。また、歯や他の部位の骨より状態のよいDNAを保存している可能性のある耳の後ろの錐体骨を回収することができた。シュレーダー氏は「DNAがあるとしたら、この骨だろう」と述べた。ギリシャ当局によってDNA抽出の許可が下りれば、試料にDNAが含まれているかどうかは1週間程でわかるという。

8月に発見された骨は明らかに同一人物の3つの歯、2つの腕の骨、いくつかの肋骨片と2つの大腿骨、頭蓋骨の一部から構成されていた。フォーリー氏らは、他にもまだ骨が砂の下に埋もれていないか確認するため、さらなる発掘調査を計画している。

画像提供:ネイチャー

 
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