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宗教改革から500年を前にルター・イヤーが開幕

来年、2017年10月31日には、マルティン・ルターの宗教改革から500年周年を迎える。それに先立ち、ちょうどその1年前に当たる今年の10月31日、ベルリンのマリエン教会で正式に宗教改革記念イヤーのオープニングが催された。ドイツ公共放送ARDなどが伝えた。

ルターゆかりのヴィッテンベルクでも同日、宗教改革を記念する特別礼拝が祝われ、また、スウェーデンのルントでは、ローマ法王フランシスコを迎えてカトリック・プロテスタント合同礼拝が執り行われた。

1517年10月31日、神学者マルティン・ルターは、当時の腐敗した教会のあり方に疑問を呈し、「95か条の意見書」を、ドイツ・ヴィッテンベルクの教会の扉に打ちつけた。これが、キリスト教がカトリックとプロテスタントに分裂する宗教改革が起こる源流となった。また、ルターは、当時ラテン語で書かれていたため一般市民には読むことのできなかった聖書をドイツ語に訳し、「福音の民主化」を実現した人物としても知られている。

しかし、現代のドイツ人はどのくらいルターのことを知っているのだろうか? プロテスタント教会誌「クリスモン」によると、ルターを「教会の改革者」として認識しているドイツ人は37%だった。しかし、ルターが何のために宗教改革を行なったのかについては知らない人が多く、「プロテスタントとは何か」についても答えられない人がほとんどだという。定期的に教会に通っている人の割合は、プロテスタント教徒が4%、カトリック教徒が12%となっており、近年、両方の宗派とも信者数が減少しているという現状だ。

欧州に新時代をもたらした宗教改革から500年という区切りの年、当時ルターが新たに光を当てた福音とその歴史の意味を今、見直す時が来ているのかもしれない。

冒頭の写真:宗教改革者ルターがかつて隠れ住んでいたアウグスブルクの聖アンナ教会

 
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