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海外在住者がもらってうれしいお土産 ドイツ編(4)抹茶味のお菓子

 あくまでも個人的な話から入りますが、日本でスタバに行くとき、私はほとんどコーヒーを飲みません。抹茶ティーラテとかほうじ茶ティーラテの方に傾いてしまいます。私にとってはコーヒーよりほっとできる味わいの飲み物で、何より日本の気候風土に合っているような気がします。コーヒーって日本にいると、ドイツにいるときに比べてあまり飲みたいと思わなくなるんですよね。

 今回の「もらってうれしいおみやげ」は、「抹茶味のお菓子」です。「もらってうれしい」かつ、「ドイツ人にあげるとウケる」のが、キットカットの抹茶味。これはもう「海外おみやげ」の定番のようで、成田や羽田などの国際空港では必ずと言っていいほど売っています。

 キットカットは、それ自体がグローバルなお菓子でドイツにも存在するので、なじみのある商標に日本語が併記されたオタク心をくすぐるパッケージ、しかもドイツにはない抹茶味の「日本バージョン」を目にすると、ドイツ人の皆さんのテンションは一気に上がります。考えてみてください。たとえば、慣れ親しんだメーカーのポテトチップスの本格派インドカレー風味とかがあって、パッケージがヒンディー語で書いてあったら興奮しませんか? しないですかね……

 話を元に戻しますが、抹茶味はチョコレートに似たまろやかさと苦みがありながら、やっぱりそこは「お茶系」、どこか癒しの要素が潜んでいるように思われるのです。そして近年、ドイツでも抹茶の存在はかなり知られるようになってきました。ドイツ人にも少しずつ、日本の心が伝わるようになってきたのはうれしい限りです。一昔前、抹茶入りシフォンケーキを焼いて持って行ったら、「それはブロッコリーのケーキか?」などと言われたものですからね。隔世の感です。

 しかし、ドイツで抹茶そのものが手に入るのは、まだまだアジアショップやお茶の専門店などに限定されています。抹茶アイスも一般的には普及していません。

 「そんなことはない! 俺は抹茶アイスをドイツのアイス屋で見たことがある!」とおっしゃる方、それはですね、十中八九、ピスタチオのアイスであっただろうと思われます。