日産がワゴン型タクシー公開 東京五輪で外国人客ねらう

日産自動車は8日、東京都内でワゴン型の「NV200タクシー」の出発式を開き、参加した各タクシー会社のカラーリングを施した35台が都内をパレード走行した。従来のタクシーより積載量の多いワゴン型を投入することで、年々増加する訪日外国人観光客や、2020年の東京オリンピック開催時の観光客の交通手段として需要拡大をねらう。

「NV200 タクシー」は、海外でも採用されている多目的商用車「NV200バネット」をもとに開発したモデル。スーツケース4個を詰めることができるトランクスペースや、セダン型より多くの客を乗せることができるのが特徴だ。国内のタクシーはセダン型が主流で現在トヨタが大きくシェアを獲得しているが、今回投入したワゴン型の利点を生かし、外国人観光客の囲い込みを図る。

NV200型のタクシーは海外ではすでに採用が進んでおり、ニューヨークで約700台、バルセロナやアムステルダムでは同型の電気自動車(EV)約200台が利用されているという。

画像:東京都内で披露された「NV200タクシー」