花便り~ハコベ

「はこべら」。

せり、なずな、ごぎょう、ほとけのざ、すずな、すずしろとあわせて、春の七草のひとつ。天ぷら、お浸しなどにして食べることができる。ハコベ属に属するが、ハコベ属を指すStellaria(ステラリア)は、花の形が星形をしていることからラテン語の 「stella(星)」が語源とされる。花びらが10枚に見えるが、1枚が2つに分かれていて、基本的には5枚の5弁花だ。その昔、ハコベの搾汁に塩を混ぜて焼いた粉を歯磨き粉として用いていたという。別名「朝しらげ」(「日出草」とも書く)。朝日が当たると花が開くことから「朝開け」が変化して朝しらげだ。またスズメグサ、ヒヨコグサとも呼ばれ、小鳥の餌としても知られている。ハコベの全草を天日で乾燥させたものは、生薬で繁縷(はんろう)といわれ、血の通りを良くする効用があるという。日本各地の草地、道端などどこにでも見られるこの小さな花が、昔から日本人の生活に密着していたとは。すっかり見直してしまった。

花言葉:愛らしい、密会、初恋の思い出
ハコベ(繁縷):ナデシコ科ハコベ属。
写真:ウシハコベ(ウシハコベはハコベ属から独立し、ウシハコベ属とする場合がある。)

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