相次ぐ噴火 日本列島の今

全国的に火山活動が活発化している。昨年9月27日の御嶽山(長野県・岐阜県)の噴火では死者・行方不明者が63人にもなった。阿蘇山(熊本県)や桜島(鹿児島県)では断続的に噴火が継続し、5月から箱根山(神奈川県)では火山性地震による警戒が続いている。約2カ月ぶりに蔵王山(宮城県・山形県)の噴火警報が解除された16日、浅間山(長野県・群馬県)で小規模な噴火が起きた。また5月29日に爆発的な噴火で全島民が避難している口永良部島(鹿児島県)では、18日に先月29日以来となる噴火が同日中に続けて2回起きた。

日本には110もの「活火山」がある。活火山とは、過去1万年以内に噴火した火山および現在活発な噴気活動のある火山のこと。そのうち火山防災のために監視・観測体制の充実などが必要な火山として、47の火山が常時観測対象に選ばれている。浅間山や桜島など、頻繁に噴火している火山はデータの蓄積も多い分、噴火を予測しやすい。しかし、大部分の火山は過去に噴火したことはわかっているものの、噴火の前にどのような前兆があったのかに関するデータが少なく、噴火の予測が難しい。たとえば、マグマや火山性ガスが上がってきたことによる山体膨張や、付近の湖で異常な水位低下が起きるといった前兆と思われる事象が観測されても、どの程度噴火が差し迫っているのかわからないのが現状だ。

2011年3月11日の東日本大震災を引き起こした東北地方太平洋沖地震をきっかけに、日本の火山活動が活発化しているという研究者もいれば、たまたま噴火の時期が重なっているだけだという研究者もいる。前兆がはっきりしていない活火山が日本全国にある、ということをはっきり認識しておく必要があるだろう。

相次ぐ噴火 日本列島の今

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