花便り~ナデシコ

朝露に濡れたナデシコを見つけた。

ナデシコの花は6月~8月にかけて咲くが、秋の七草の一つとされる。花びらの縁がギザギザに切れ込んでいるのが特徴で、カーネーションもナデシコの仲間だという。わが「子」を「撫でる」ようにかわいいことから「撫子(ナデシコ)」という名がついた。学名のDianthus(ダイアンサス)は、ギリシャ語の「Dios(ギリシャ神話の神、ジュピター)+ anthos(花)」が語源で、ジュピターの花という意味。日本女性の清楚な美しさをたたえていう語“大和撫子(ヤマトナデシコ)”の別名を持つのは、カワラナデシコという日本の在来種だ。大和撫子という名は、中国から平安時代に渡来した「唐撫子(カラナデシコ:石竹)」に対してつけられた。

ナデシコと聞いてすぐに思い浮かぶのは、「なでしこジャパン」。世界で活躍する姿は、同じ日本女性として誇らしい。しかし応援するばかりでなく、まずは自分が大和撫子を目指すとしよう。

秋の七草:萩(はぎ)、薄(すすき)、桔梗(ききょう)、撫子(なでしこ)、葛(くず)、藤袴(ふじばかま)、女郎花(おみなえし)
花言葉:純愛、大胆、勇敢
ナデシコ(撫子):ナデシコ科ナデシコ属

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