227個の恒星の公式名を発表 IAU

227個の恒星の公式名を発表 IAU

国際天文学連合(IAU)の「星の名前に関するワーキンググループ(WGSN)」は24日、星の公式名を発表。何世紀にもわたって人々にさまざまな名前で呼ばれてきた星のうち、まず227個の星の公式名をIAUのウェブサイト(https://www.iau.org/public/themes/naming_stars/)で公開した。

今回の発表により、1つの恒星に対して1つの公式名称が定められた。たとえば、太陽系から最も近く、既知の太陽系外惑星を持つことで知られる「プロキシマ・ケンタウリ」はそのまま公式名となったが、「アルファ・ケンタウリ」は「リギル・ケンタウルス」を公式名とした。そのほか、「アークトゥルス」「アルタイル」「アルデバラン」「アンタレス」「カノープス」「カペラ」「シリウス」「スピカ」「デネブ」「フォーマルハウト」「プロキオン」「ベガ」「ベテルギウス」「ポルックス」「リゲル」「レグルス」などは、これまでの呼び方がそのまま公式名となった。

これまで天文学者は、星の名前をアルファベットと数字で命名してきた。WGSNは、これらの英数字の名称は今後も使用され続け、変えることはないという。その代わり、世界各地の文化に根差した伝統的な星の呼び方による混乱を避けるために、公式名称を決定することをめざしている。これは、「フォーマルハウト」のように、よく知られている星にも関わらず公式のつづりが決まっていなかったり、「シリウス」のように複数の名称があったり、時にはまったく別の星と同じ名前だったりといった現状があったためだ。

現在使用されているほとんどの星の名前は、ギリシャ語やラテン語、アラビア語の文化に根ざしているが、いくつかの星は19世紀や20世紀にも起源を持っている。WGSNは、多数の異なるソースからこれらの名前を収録し、世界各地で古代から用いられている天文学の伝統的な名前を正式に取り入れるために調査して星の名前リストを作成。天文学者から一般市民までが使用できる星の名前リストとしてIAUが承認した。

IAUが歴史的な名前を調べたのは今回が初めてではない。WGSN代表のエリック・ママジェク氏は「同様の努力が1920年代、IAUの初早期に行われ、国際天文学コミュニティでの一般的な使用のために88個の近代的な星座の名前やつづり、略語が過去の文献から定められた。これらの名前の多くは、変光星や新たな矮小銀河、明るいX線源などの天体の名前として天文学者によって今日でも使用されている」と述べた。

(写真はイメージ)

 
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