絶滅危惧種のアホウドリ、小笠原諸島で2年連続ヒナを確認

アホウドリ出生地に帰還、小笠原諸島生まれで初

環境省などが取り組むアホウドリ保全活動の一環で誕生した子どもが、夏季の移動先から出生地の小笠原諸島に成長した姿で帰巣していたことが1日に確認された。人工飼育のメスから生まれた子どもで、小笠原諸島生まれの世代が帰還するのは初めて。環境省、東京都などが28日に発表した。

同省は、伊豆諸島の鳥島で生まれた個体を小笠原諸島の聟島むこじまに移送してアホウドリの新しい繁殖地を形成する保護増殖事業を、2006年から進めている。今回帰還が確認された個体は、聟島の南東約5kmにある媒島なこうどじまで生まれ、2014年5月に巣立った3歳のメス。聟島生まれの人工飼育のメスと、鳥島から移送された野生のオスのつがいから生まれた。同省は、人工飼育して移送した個体が野生と同様に子育てできたとして、「人工飼育が本当の意味で成功した」と評価した。

1日、山階鳥類研究所の研究員が聟島北西部の繁殖モニタリング箇所を、約300m離れた地点から望遠鏡で観察したときに同個体を識別、さらに母親と接近する様子が確認された。アホウドリは、非繁殖期にはベーリング海やアリューシャン列島、アラスカ沿岸まで移動し、巣立った後3~4年後から繁殖期の10~5月に生まれた場所に戻る習性がある。

(写真はイメージ)

参考記事
絶滅危惧種のアホウドリ、小笠原諸島聟島で2年連続ヒナを確認(2017/02/16)

 
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