米株式週報 利上げと原油安により大幅下落

【世界が見える! 米株ウォッチ】オバマケア代替案不支持で不安続く

アメリカ株式市場で見る世界動向通信

3月27〜31日のニューヨーク株式市場、ダウ平均株価(30種)は、市場の判断材料に乏しく、方向感のない展開だった。前週末のオバマケア代替法案への不支持の広がりが、引き続き市場に不安を与えた。一方、原油価格の回復によって上昇する局面もあった。

27日のダウは前週末比45.74ドル下落の2万550.98ドルで、8営業日続落だった。オバマケア代替法案の採決が見送られたことによる投資家心理の不安は払拭できなかった。オバマケアが継続されることで恩恵を受けるヘルスケア・医薬品株に買いが入った。米トランプ政権の躓きにより、ヨーロッパ株も全面安で反応した。

28日は反発、ダウは2万701.5ドルだった。原油価格が急上昇し、投資家心理に安心感を与えた。金利が上昇し、銀行株も買われた。トランプ政権が税制改革と設備投資を推進することを示唆したことで、政策への期待が再び高まった。

29日は反落、2万659.32ドルだった。原油価格の上昇は好材料だったが、方向性を決める決定的な材料とはならなかった。原油高でエネルギー関連が買われた。30日は反発、2万728.49ドルだった。1バレル40ドル台だった原油価格は50ドル台を回復。ナスダックは最高値を更新した。31日は反落、2万663.22ドルだった。材料が乏しい中、方向感がなく、上昇していた金融やエネルギー関連が利益確定のために売られた。ナスダックは6営業日ぶりに反落した。

(写真はイメージ)

 
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