ルワンダ企業を買収

DMM、ICTでアフリカ進出 ルワンダ企業を買収

ウェブサービスを手掛けるDMM.comは7日、アフリカ・ルワンダ共和国の情報通信技術(ICT)企業2社に出資したと発表した。同国を拠点として、今後アフリカ各国でのビジネス展開を目指す。

DMM.comは2015年にアフリカ事業部を設立しており、5年間でアフリカに100億円投資することを掲げ、新規事業開発に取り組んできた。今回、携帯電話向けソフトウエアなどを開発・運営する企業HEHE LABS(ヘヘ・ラボ)を完全子会社化したほか、交通機関向け電子マネー事業を展開するAC GROUP(エーシー・グループ)に出資した。資本額は未発表。

HEHE LABSは、子会社化に伴いDMM.HEHE(ディーエムエム・ドット・ヘヘ)に商号を変更。ルワンダを含む東アフリカ各国で事業展開しており、今後、DMMのアフリカ事業の中核を担う。AC GROUPは、政府との連携で公共交通機関向けの非接触型電子決済システムを市内バスに導入しており、国内で40万人以上の利用者を獲得し、カメルーン共和国でも事業展開を始めている。今後、交通機関向け以外に小売りなど他分野での展開を見込む。

ルワンダは、1994年に発生した大虐殺で経済的にも壊滅的打撃を受けていたが、終息後、急速な復興で99年には内戦前の水準に回復。「アフリカの奇跡」と言われている。2000年に政府が発表した国家開発計画では知識集約型経済の実現などを掲げており、ICT活用促進を鍵と位置付けているが、2011年時点では、いまだ労働人口の約8割を農林漁業が占めている状態だ。

(写真はイメージ)

 
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