釧路市動物園 シマフクロウの卵をワシミミズクに託す試み

釧路市動物園 シマフクロウの卵をワシミミズクに託す試み

釧路市動物園では、絶滅危惧種で国の天然記念物のシマフクロウの抱卵を放棄された卵を、近縁種のワシミミズクに托卵たくらんし、子育てさせる試験を8日から行っている。

同園では、飼育しているシマフクロウのムムが抱卵を放棄したため、人工ふ卵をしていた。シマフクロウの人工ふ化・人工育雛の実績はあるが、人工育雛をすると人を親と思ってしまう「刷り込み」が避けられないという課題があった。そのため、同種の別のつがいがいる場合はそのつがいに托卵することもある。しかし現在同園にそのようなつがいがいないため、今回新しい試みとして、近縁種のワシミミズクに托卵することにした。

ワシミミズクは、昨年エゾフクロウの卵を実験的に託したところ、雛を無事に育てた実績がある。同園によると、シマフクロウの卵を近縁種に育ててもらう取り組みは全国的にも例がないという。ワシミミズクへのストレスを軽減するために飼育している「ふくろうの森」の観覧をおよそ2カ月間中止する。

シマフクロウは、翼を広げると約180cmになる世界最大級のフクロウ。環境省のレッドリストで絶滅危惧IA類に指定されている。日本では北海道と北方領土に生息する。森林伐採による営巣木の減少と河川改修や砂防ダム建設による餌の魚類の減少などにより、現在は国内では約50つがい、140羽程が生息している。

参考記事
富士通、ICT技術でシマフクロウ生息調査を支援(2016/10/30)
日本野鳥の会、土地を購入してシマフクロウの保護区を設置(2016/08/29)

画像提供:釧路市動物園(ワシミミズク)

 
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