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一杯の可否(コーヒー)に想いを込める 弘前「可否屋 葡瑠満」

カフェめぐり 一杯に想いを込める 弘前「可否屋 葡瑠満」

青森の弘前公園に来ると必ず立ち寄る隠れ家のような店「可否屋 葡瑠満(かうひいや ぶるまん)」。

ここの「可否」(コーヒーのことをここではこう呼ぶ)を一口すすってみてほしい。店主の繊細なこだわりが肌身に伝わる。満席にもかかわらずしずかな店内には、低音量のクラシック音楽が流れる。かろうじて一席だけ空いていたカウンターに座り、「まんでりん」(ここではメニューはすべてひらがなだ)を頼んだ。

通常の3倍量の豆をその都度挽き、店主が一杯一杯丁寧にドリップして提供してくれる。そのため時間がかかる。急ぐ人には不向きだ。メニューには「店主の独り言」というタイトルの文章が書かれていて、持ち帰れるようになっている。「お店自体が何かを客に語りかけているような雰囲気をもつ、そんな店にしたい」と店主は語る。おいしい一杯にこだわり、材料も技術も惜しみなく注いでくれる。

コーヒー椀皿にもこだわりがある。すべて大倉陶園のものを使用。カウンター前にずらりと並べてある。客の雰囲気に合わせて店主がカップも選んでくれる。今回は金蝕のクラシカルなコーヒー椀。不思議にも筆者の好きな藤色が入った柄だった。普段筆者はあまりコーヒーを飲まないのだが、ここに来るとつい頼んでしまう。「ふぅー」と声にならない声で唸る。舌先には苦味、舌の奥には甘みがあり、芳醇という言葉はこの一杯のためにあると言ってもいい。

リンゴの名産地、弘前ならではのアップルパイもお薦めだ。コーヒーが苦手な人は「ろいやるみるくてぃ」など紅茶メニューも楽しめる。静かに羽を休めたいときに訪れてみては。

一杯の可否(コーヒー)に想いを込める 弘前「可否屋 葡瑠満」
大倉陶園の器で供された「まんでりん」

カフェめぐり 一杯の可否(コーヒー)に想いを込める 弘前「可否屋 葡瑠満」

【店舗情報】
可否屋 葡瑠満(かうひいや ぶるまん)
青森県弘前市下白銀町17-39
http://cafe-buruman.cafe.coocan.jp/
TEL:0172-35-9928
開店時間:8:00~19:00(月曜、第1日曜定休)

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