AI活用時代 子どもに必要な学びとは? 東京学芸大とリクルートがシンポジウム開催

AI社会で「生きる力」とは? 学芸大とリクルートがシンポ開催、大学院設置も

東京学芸大学とリクルート次世代教育研究院が14日、共同研究プロジェクトEDUAI(AI×教育プロジェクト)の記者会見を実施。今後、人工知能(AI)など先端技術を活用した教員養成大学院設置に向けて民間企業との連携を拡大していくと発表した。また同日に、シンポジウム「人工知能(AI)社会における『生きる力』とは何か?」を開催した。

同プロジェクトはAIを活用する時代に生きる子どもたちにとって必要な学びとそれを教える教員について研究し、「未来の教育を作る」ことを目的として、昨年10月に発足。

会見に際し、東京学芸大学の出口利定学長は「来る人工知能社会で必要とされる、“生きる力”とは何かを同プロジェクトで考えたい」とコメント。また、リクルート次世代教育研究院の小宮山利恵子院長は「2013年からリクルートではAIを使って生徒の学習習熟度を個別に解析し、より効率的な学習方法を研究している。東京学芸大学とともにこれからの教育現場で必要とされる力を、さらに追求したい」と意欲を語った。

同プロジェクトは今後、AIなど先端技術を活用した「教員養成大学院設置」の検討、及びそれを実現するための「民間企業との連携」の拡大をしていく。大学院修士課程研究科は平成31年開設を目標とし、IBMやマイクロソフト、リクルートなどと民間企業と連携してデータベースを活用し、研究を進めるという。

AI活用時代 子どもに必要な学びとは? 東京学芸大とリクルートがシンポジウム開催
提言「教育の未来予想図 〜Life with AI〜 EDUAI」を語る東京学芸大学 松田恵示副学長

シンポジウムでは、教育現場におけるAI導入の現状と今後の展望について講演とパネルディスカッションが行われた。

東京学芸大学の学生529人を対象に実施したAIに関する意識調査によると、AIに対しネガティブなイメージをもつ学生は全体の18%という少ない結果に。AIによる影響が分からないという意見が一定量あるものの、「人間とAIが共生する」「AIを教育の現場で活用すれば教員負担が軽減する」など、学生の中ではポジティブな意見が多かったという。

AI活用時代 子どもに必要な学びとは? 東京学芸大とリクルートがシンポジウム開催
講演する次世代教育研究院 萩原氏

次世代教育研究院の萩原静厳主席研究員は、現在のAIの教育への活用事例として、リクルートが2011年からオンラインで展開している教育事業「スタディサプリ」を紹介。有料会員42万人をはじめとするユーザーの情報の解析にAIを活用し、生徒一人ひとりの学習の理解度を分析・対処することで、実際に偏差値が上がったという実績も出ているという。

これまでは教員が担ってきた子どもの学力を高めていく役割。それをAIが共に携わる日は近いか。

*シンポジウムで出された「教育の未来予想図 〜Life with AI〜 EDUAI」としての提言
1. 「生きることを面白くする人間」を育てる
2. 「自己活用力」がこれからの教育キーワード
3.新たな教育メソッドは「Just in Time Teaching」
4. 「知る、使う、ともに生きる」を学ぶ
5. 「教育のためのAI倫理ガイドライン」の策定

AI活用時代 子どもに必要な学びとは? 東京学芸大とリクルートがシンポジウム開催
パネルディスカッションの様子

 
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