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「壊れた卵」って何? リスボンの食を楽しむ旅

「壊れた卵」って何? リスボンの食を楽しむ旅

イベリア半島の西端に位置するポルトガルの首都リスボン。日本からの直行便はないが、南蛮貿易時代にさかのぼって日本との古い経緯もあるこの国を5月末に訪れた。初夏のリスボンの街はからりと晴れ渡り、青い空と太陽がまぶしい。

旅の楽しみの一つといえば食。ポルトガル料理というと日本ではピンとこない人が多いかもしれないが、ロブスターを使ったパエリアやリゾット、揚げたバカリャウ(干しダラ)にタマネギやポテトが添えられたバカリャウ料理などがポルトガルでは定番のようだ。街を歩いて菓子店のショーケースを覗いてみると、南蛮貿易時代に日本に伝えられた、カステラや金平糖など南蛮菓子のルーツといわれる菓子もあり親しみを感じる。

言葉の通じない国に行くと困るのがレストランでの料理選びだ。ポルトガルでは基本的にメニュー上の表記がポルトガル語で、英語が併記されているレストランにはリスボン市内でも遭遇しなかった。そのため、マイクロソフトの「トランスレーター(Translator)」というアプリでポルトガル語のメニューを日本語に訳してオーダー。書いてあることはだいたい訳すことができるが、「ハムと壊れた卵」「パイをごまかす」などの面白い訳の場合は、どんな料理が出てくるのかどきどきしながら待つことになる。

実際のところ、卵は壊れることなく目玉焼きの形で登場。カリカリのフライドポテトの上にたっぷりの生ハム、そして目玉焼きがのった「ハムと壊れた卵」は仕事の後の空腹を満たすのに十分だった。

マイクロソフトトランスレーターを片手にリスボンの食を愉しむ旅3
トランスレーターでポルトガル語メニューを翻訳。冒頭写真が「ハムと壊れた卵」の正体だ

マイクロソフトトランスレーターを片手にリスボンの食を愉しむ旅2
「ナチョスとアボカド」、「揚げプロヴォローネ」(コロッケのようなもの)

 
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