ドイツ・ライン川で川下り

日本に比べてドイツの夏は短く、湿気も少なく気温が30度を超える日は多くないけれど、それでも涼を求めて水辺が恋しくなる季節。ドイツ・ライン川での川下りをご紹介したい。

ライン川観光の核心部分と言えるのが、ラインラント=プファルツ州のビンゲンからコブレンツに至る65kmの区間。この区間は2002年にユネスコ世界遺産に登録されており、船から眺める自然風景は息をのむほど美しい。そそり立つ岩山と緑豊かな山並みの合間に、時折現れる中世の古城や砦。ライン川は古くから重要な水路交通網として機能し、その通行税によって13~14世紀に多くの城や砦が建てられた。山並みの急斜面にあるブドウ畑は、かつてここに駐屯したローマ軍によって植えられたもの。

中世の時代と変わらない風景を眺めながら、古い歴史に思いを馳せてみるのも悪くない。

自然風景の中をゆったりと走る遊覧船
自然風景の中をゆったりと走る遊覧船

ネコ城という愛称で呼ばれる古城
ネコ城という愛称で呼ばれる古城

ハイネの詩にも歌われた名高い巨岩、ローレライ
ハイネの詩にも歌われた名高い巨岩、ローレライ

かつて通行税を徴収する関所だった建物
かつて通行税を徴収する関所だった建物

この風景が、まるごと世界遺産に登録されている
この風景が、まるごと世界遺産に登録されている