ウナギ不足解消の鍵となるか?! インドネシアの養殖ウナギに期待

猛暑が続く中、皆さんはどうやって暑さを乗り切っておられるだろうか。

さて今年7月24日と8月5日は「土用の丑の日」。栄養豊富なウナギを食して厳しい暑さを乗り切ろうというこの習慣が根付いたのは、江戸時代にさかのぼる。もともと丑の日に「う」の字をつくものを食べるとよい、という言い伝えがあったところに、かの稀代の天才とされる平賀源内が持ち前のマーケティング手法を発揮。こうしてウナギを食べる習慣が民衆に広まったと言われているが、今、そのウナギの供給不足が深刻な状態にあるのだ。

ウナギにはニホンウナギ、ヨーロッパウナギ、アメリカウナギなど18種があるが、日本で食されているウナギは主にニホンウナギ。日本で消費されている国産ウナギの99.4%は養殖だが、中国または台湾からニホンウナギの稚魚であるシラスを輸入して国内で養殖したものが多いのが実態だ。

そして近年、そのシラスの漁獲高が激減している。その原因としては、シラスウナギの獲りすぎとされており、ニホンウナギは2013年には絶滅の恐れがある野生生物を指定する「レッドリスト」にも加えられた。取引価格も09年にkgあたり38万円であったものが、13年には平均248万円にまで高騰している。こうした状況もあって、ウナギ供給量は10年前の3分の1にまで落ち込んでおり、国内市場でのウナギ不足は深刻な状態となっているのだ。

そんな状況の中、インドネシア近海でとれる「Bicolor(ビカーラ、ビカラー)種」がニホンウナギに近い食感とされ、ニホンウナギの代替品として有用であると注目を集めている。単価もニホンウナギの半値ということもあって、近年日本に向けた輸出が増えてきている。

トータルプランナー(愛知県名古屋市)は現地の業者と資本提携して、ビカラー種の輸入・販売を行っている。インダスト(熊本県玉名市)もビカラー種の養殖に乗り出した1社である。同社は、2009年にインドネシアに現地法人JAWA SUISAN INDAH(ジャワスイサンインダ;ジャカルタ)を設立し、シラスから成魚までの養殖に乗り出した。ウナギの稚魚はその大きさによって、シラス(0.2グラム程度)や黒子(50グラム程度)に分けられるが、インドネシアでは普通黒子から養殖することが多いという。しかし同社は、日本の養殖技術を使って地元大学と共同研究を重ねるなどし、シラスから養殖する技術を確立することに成功。2011年から「ジャワうなぎ」というブランドで販売を開始した。そして2013年からは本格的に日本に向けた輸出を開始している。同社は、ニホンウナギに近いインドネシアのウナギは日本の市場に受け入れられるはずと意気込み、将来的に年間500トンの販売を目指す。

ウナギ好きの筆者としては、インドネシア産ウナギが日本のウナギ不足解消の一助となってくれることを期待して止まない。

(写真はイメージ)

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