危険知っていても受診できない? 大腸がん検査の受診率、女性3割台

危険知っていても受診できない? 大腸がん検査の受診率、女性3割台

女性の死亡原因1位となっているがんのうち、最も多くを占めている大腸がん。毎年検診を受けている割合は40~60代の男女の4割で、特に女性は3人に1人にとどまっていることが、NPO法人ブレイブサークル運営委員会の調査で分かった。大腸がんに関する知識をもっている人は男性より女性のほうが総じて多かった一方で、受診率は女性のほうが低い結果となった。大腸がんに関する知識の不足や、就業形態、保険の種別、女性の体質など、受診に至るまでにいくつか障壁があるようだ。

調査は大腸がん検診対象世代の40~60代の全国の男女1万4046人(男性7050人、女性6996人)を対象にインターネットで実施。検診を毎年受けている人は全体で40.0%となり、5年前調査時から5.0ポイント上昇した。

男女別では、男性45.9%に対し女性が33.9%と開きがあった。これについて、受診理由が男女で大きく異なっており、男性が職場の健康診断の一環で実施する人が最も多かったのに対し、女性は市区町村からの案内で実施した人が最も多かったことが分かった。

毎年受けている人の割合は、職場の保険加入者が50.3%、国民健康保険加入者が29.5%と、保険のタイプでも大きく差が開いた。さらに男女別では、国民健康保険加入者では受診率に男女差はなかったが、職場の保険加入者では男性61.4%、女性39.6%と大きな差があった。

一方、受診しなかった人のうち、決められた日に便を提出できなかった割合は女性が男性の2.5倍に上った。厚生労働省の報告では便秘を訴える女性が男性の倍となっていることから、調査団体は、受診率が低い理由とともに調査が必要だとしている。

大腸がんの危険性の認知度は男女とも低かった。大腸がん死亡者数が胃がんを抜いて2位になっていることを知っていたのは男性27.8%、女性39.3%で、女性の死亡原因の1位であることを知っていたのは男性19.4%、女性37.2%だった。また、進行するまでほとんど自覚症状がないことを知っていたのは男性42.8%、女性49.4%。さらに、早期治療すれば9割以上が完治することを知っているのは男性30.2%、女性38.6%となり、総じて女性のほうが大腸がんに関する知識を持っていた。

検診で陽性と出ても半年以内に精密検査や医療機関の診察を受けないと答えた人は13.9%おり、理由は「自覚症状がない」が最も多く、「費用がかかる」が続いた。

日本では年間約13万5000人が大腸がんにかかり、約4万7000人が死亡している。このうち女性は2万2281人で、乳がんの死亡者数の約1.7倍に上る。一方で早期発見、早期治療により9割以上は治癒するとされており、検診の機会がカギをにぎっているといえる。

(写真はイメージ)

 
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