世界が見える! 米株ウォッチ

【世界が見える! 米株ウォッチ】北朝鮮と「イルマ」の不安後退で最高値更新

アメリカ株式市場で見る世界動向通信

9月11~15日のニューヨーク株式市場、ダウ平均株価(30種)は、上昇が続き最高値を更新した。ハリケーンや北朝鮮リスクの低下で、株式市場はリスクオンムードとなった。

11日は前週末比259.58ドル(%)上昇の2万2057.37ドルだった。同時多発テロ事件から16年目となるこの日、ニューヨーク証券取引所では取引前に黙祷を捧げた。北朝鮮情勢は、9日の北朝鮮の建国記念日にミサイル発射や核実験が実施されなかったことで市場に安心感を与えた。また、ハリケーン「イルマ」の被害が予想より大幅に縮小すると分かったことも好材料だった。

12日は上昇、2万2118.86ドルで最高値を更新した。アップルの新型iPhone(iPhoneⅩ、iPhone8、iPhone8 Plus)の発表に注目が集まり、アップル株が相場をけん引。ただ、新モデル発表後のアップル株は材料出尽くしで下落した。

13日は上昇、2万2158.18ドルだった。材料不足の中、トランプ大統領が超党派議員の集まりで税制改革について言及したことで、減税政策に対する期待が再度高まった。また、原油価格の上昇でエネルギー関連株が買われた。

14日は上昇、2万2203.48ドルだった。生産ペースを加速すると発表した航空機大手ボーイングがけん引し、航空関連が買われた。注目された米国消費者物価指数は、予想を上回る結果だったものの、市場への影響は限定的だった。

15日は上昇、2万2268.34ドルで取引を終えた。ダウは6日続伸で、最高値の更新を続けている。前日に続きボーイングが買われ、相場全体を押し上げた。北朝鮮がミサイルを発射したものの、相場への影響は限定的。北朝鮮リスクが高まる度に株価の下落で反応してきた東京市場も、上昇して取引を終えている。

 
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