小型惑星探査機「はやぶさ」の電力制御技術を鉄道に応用へ

小型惑星探査機「はやぶさ」の電力制御技術を鉄道に応用

宇宙航空研究開発機構(JAXA)、鉄道総合技術研究所(鉄道総研)、東急テクノシステムは12日、小惑星探査機「はやぶさ」で使われていた電力制御技術を鉄道に応用するため、列車走行試験を行ったと発表した。

3者が開発している電力制御技術は「デマンド制御」と呼ばれ、消費電力が一定値を超えるときピーク(デマンド値)を抑制したり分散したりできる。はやぶさに搭載されたスマートブレーカーシステムは、使用電力が一定値を超過しそうになった時に一番電力を使っているものを自動的に切るしくみで、その時最も電力を使用しているものが何かを監視装置なしに自律的に処理することができる。

鉄道では、列車が遅延した際のダイヤ回復を効率的にするため、技術開発を進めている。5月14、21、28日の深夜に田園都市線で行った実証実験では、各列車が使用している電力量に応じて変電所から運転士の手元にあるタブレット端末に電力制限値が送信され、次の駅へ進む速度を自動計算するシステムを検証。今後、列車ごとに優先度を設定し、最も遅延している列車のダイヤを最優先に回復させるための制御技術を検証していくという。

画像提供:JAXA

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