レストランの水は無料?有料? ドイツで論議

レストランの水は無料?有料? ドイツで論議

日本では、レストランやカフェで水が無料で提供されるのは当たり前。しかし、ところ変わればこれが当たり前でなくなる場合もある。ドイツで今、「飲食店で無料の水を提供するべきかどうか」をテーマに論議が起こっている。11日付の南ドイツ新聞が報じた。

ドイツの飲食店で客がウェイターに「水道水をください」と頼んだとしよう。すると、「それでは、炭酸の入っていないミネラルウォーターをお持ちしましょう」と言われて、1リットル6.80ユーロの水がテーブルに運ばれるのがオチだ。

そもそもなぜ、ドイツでは水が有料なのか? 同じ欧州でも、英国やギリシャでは水の無料サービスがあるし、オーストリアでもコーヒーを頼めばグラス入りの水が添えられて出てくるのが普通だ。さらにフランスでは、客が無料の水を要求する権利が法的に保障されているという。

ドイツでは80年代まで水道水は塩素臭くて飲めないとされており、水道水のイメージが非常に低かった。90年代は、レストランなどでミネラルウォーターを頼んでも、炭酸入りのものしかない場合が多かった。しかしその後、都市部の水道環境は急激に改善され、今ではミュンヘン、ハンブルク、ベルリンなど大都市の水質はかなり高いと言われている。これと同時に、レストランやカフェでもピッチャーに入れた水道水に対する需要が増加した。しかし、これに対応できていない飲食店は多い。客は今でもドイツのレストランで水道水を頼むとき、自分は何か特別複雑な要望を出しているかのような気分にさせられる。ちなみにドイツのビールレストランで水を頼もうものなら、「バケツとモップもいりますか?」と聞き返されるというジョークもあるほど。一方で、水道水にすら値段をつける高級レストランも現れた。

そんな中で、昨年ミュンヘンにオープンしたスローフードレストラン「ハイムヴェルク」は、セルフサービスの飲料水コーナーを設置した。同店スタッフによると、「顧客の需要に応えたサービス」ということで評判は上々だという。

レストランの水は無料?有料? ドイツで論議
ミュンヘンのレストラン「ハイムヴェルク」のセルフサービスの飲料水コーナー

【参考記事】
お家ごはん風食堂(4)スローフードのドイツ料理

 
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