米株式週報 NYダウ、国内雇用統計に揺れた

【世界が見える! 米株ウォッチ】ダウ2万3000ドル突破、決算と減税に期待

アメリカ株式市場で見る世界動向通信

10月16~20日のニューヨーク株式市場、ダウ平均株価(30種)は、上昇傾向のまま2万3000ドルを突破した。ダウは業績期待や減税政策実現への期待から5日連続で上昇し、連日市場最高値を更新した。

16日は上昇、前週末比85.24ドル(0.37%)上昇の2万2956.96ドルだった。好決算への期待から、アップルなど大型株を中心に買われた。原油価格の上昇でエネルギー関連株が上昇した。

17日は上昇、2万2997.44ドルだった。取引時間中に一時2万3000ドル台をつけた。医療保険最大手のユナイテッドヘルスの決算が良好で大幅に上昇し、ダウ全体を引き上げた。

18日は上昇、2万3157.60ドルだった。ダウは初めて取引終了時点で2万3000ドル台を突破した。決算が好感されたIBMが買われ、このところ下落傾向だったこともあり大幅上昇となった。

19日は上昇、2万3163.04ドルだった。一時100ドル以上下げる場面もありながら、取引終了時点では上昇となった。ダウが終値で初の2万3000ドルを突破し、高値への警戒感もある中、下がったところで買いが入るという相場の底堅さも示された。

20日は上昇、2万3328.63ドルで取引を終えた。税制改革実現への期待が高まり、米国企業の業績期待から幅広く買われた。2018年度の予算案を米上院が可決し、税制改革の議論が本格的に審議され始めることが期待された。

TOPIXの動き(10月16~20日)
10月16~20日の東京市場、TOPIX(東証株価指数)は上昇。米国株の上昇と決算期を迎えている日本企業への業績期待から幅広く買われた。22日の衆院選は与党優勢状態が続いていることから、安心感で日本株へ資金が流入した。

(写真はイメージ)