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中国で教育現場に「AI教師」を導入

中国で教育現場に「AI教師」を導入

香港の英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストは、中国が学校の教育の場に人工知能(AI)を導入しようとしていると報じた。

中国では、AI活用でホットな分野の一つが教育だ。今年7月に中国の国家議会で公表された政策によると、中国政府は2030年までにグローバルにAI革命の中心国家となることを目指しており、AI開発ロードマップの一部として、AIによる教育を国家戦略に据えている。市場調査会社IT桔子によると、AIによって大きな変化がもたらされた産業の中で、医療と自動車に次いで3番目にランクインしたのが教育分野だという。

中国のオンライン教育ビジネスのスタートアップ、マスター・ラーナー(Master Learner)は、中国で増加するオンライン教育会社のうちの一つだ。伝統的な教室のあり方をAIによって変化させることを目指している。同社が約300人のエンジニアを投入して開発しているAIは、過去30年間の中国の大学入試試験で高い点数を取り、また中国の学校でよく問われる約5億問におよぶ問題の答えを知っているという。

同社のチャン氏によると、中国国内にある学校7600万校のうち7300万校はインターネット接続可能で、AIによる教育を始める基盤が整っているという。同氏は「生徒が理解していないところの識別をAIがほぼリアルタイムで助けてくれるため、教師たちはより一人一人にあった教育を施すことが可能になる」と述べている。

(写真はイメージ)