佐賀大、ムササビを佐賀県内で初確認

佐賀大、ムササビを佐賀県内で初確認

佐賀大学は25日、ムササビの生体を佐賀県内で初確認したと発表した。佐賀県・長崎県・福岡県西部の九州北西部としても47年ぶりの生息確認になる。

同大の地域志向教育研究の一環として、同大農学部の学生と佐賀自然史研究会のメンバーらが連携して樹上性小型哺乳類を調査した結果、八幡岳(唐津市)の標高約450m付近に設置したカメラによって2015年8月14日にムササビが撮影されていた。これは生息地が特定できる生体の確認情報としては佐賀県初の記録で、九州北西部では長崎県における1968年の確認以来47年ぶりの記録となる。

ムササビは齧歯目げっしもくリス科。本州・四国・九州に分布する日本固有種。飛膜ひまくを持ち、100m以上も滑空することができる。夜行性で、ほとんど樹上で過ごす。環境省のレッドリストには記載されていないが、九州北西部では過去の記録が極めて少なく、佐賀県では情報不足種,長崎県では絶滅危惧IA類に指定されている。

(写真はイメージ)