MR技術で「風神雷神図屏風」の世界を体験 京都国立博物館

MR技術で「風神雷神図屏風」の世界を体験 京都国立博物館

国宝「風神雷神図屏風ふうじんらいじんずびょうぶ」を題材にした複合現実(MR:Mixed Reality)技術を用いたコンテンツ「MRミュージアム in 京都」が、建仁寺(京都市東山区)で22日~24日まで一般公開されたのに続き、28日~3月2日まで京都国立博物館でも公開される。

「風神雷神図屏風」は17世紀の作品。建仁寺の所蔵だが現在は京都国立博物館に寄託されており、建仁寺にはこの屏風の高精細複製作品が展示されている。

今回用いられているMR技術は、ゴーグル型の機器を装着して現実世界の上に3Dグラフィックを出現させ融合させるデジタル技術。ここでは日本マイクロソフトが開発したWindows 10を搭載したホログラフィックコンピューター「マイクロソフト・ホロレンズ(Micorosoft HoloLens)」が使われている。

鑑賞者はマイクロソフト・ホロレンズを着用し、現実の屏風(複製)と3Dグラフィックを融合させた約10分間の世界を体験できる。その中では3D撮影された建仁寺の僧侶によって、屏風の作者である俵屋宗達たわらや・そうたつの制作意図や、作品に込めた願いが解き明かされ、体験者は雷や雨、緑豊かな大地、壮大な宇宙空間などを重ね見ることができるという趣向になっている。

コンテンツ内容は日本語のみ。対象年齢は13歳以上。

特設サイト
https://hakuhodo-vrar.jp/kyoto2018/

MR技術で「風神雷神図屏風」の世界を体験 京都国立博物館
「MRミュージアム in 京都」における鑑賞体験のイメージ

画像提供:博報堂