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欧州でサマータイム廃止論議が活性化 意外に多い反対派の主張とは?

欧州でサマータイム廃止論議が活性化 意外に多い反対派の主張とは?

欧州では25日、サマータイム(夏時間)に切り替わった。サマータイムとは、緯度が高く夏の日照時間の長い欧州で導入されている制度で、3月最後の日曜日午前2時に時計の針を1時間進め、10月最後の日曜日午前3時に時計の針を1時間戻すというもの。夏の日中時間を有効に使うことが意図されているサマータイムだが、これに対して今年の2月には欧州委員会で本格的な廃止提案が出されるなど、廃止論議が活性化している。
 

サマータイムは時差ボケを起こす?

サマータイムはドイツでは1980年から、欧州連合(EU)全体では1996年から導入されている。反対派の意見として多いものには、「サマータイムに切り替わる時に疲れやすくなる」、「時間の切り替えで混乱が起きやすい」、「電力の節約などの効果はなく意味がない」などがある。ドイツ・リューベック大学で時間生物学を専門とするヘンリック・オスター教授は、「サマータイムの時間切り替えは、人間にとっても動物にとっても体内時計に逆らうもので、時差ボケのような状態を引き起こす」と指摘。イタリア・フェラーラ大学の研究グループが今年発表した睡眠医学リポートでは「サマータイムに切り替わった最初の週は、心臓発作を起こす人が増える」といった調査結果も出されている。
 

ドイツ人の圧倒的大多数が廃止に賛成

今年のサマータイム切り替え前にドイツで実施されたアンケート調査によると、ドイツ人の大多数がサマータイム廃止を支持していることが明らかになった。

23日にライニッシェ・ポスト紙が発表した調査によると、アンケートの回答者の80%以上がサマータイム切り替えの廃止を希望すると回答。現行のサマータイム切り替え継続支持派はわずか13.7%で、「どちらがいいか分からない」と答えた人は5.3%だった。さらに半数以上の人が「サマータイムへの切り替えは不具合をもたらす」と答えており、一方で、「サマータイムの切り替えには長所がある」と答えた人は18%だった。年齢層別では、サマータイムに否定的な見解を持つ人は50~64歳だと55.3%だったのに対し、18~29歳では39.6%と低く、年齢が高い人にサマータイム反対派が多かった。

さらに、フォルザ研究所による別のアンケート調査でも73%がサマータイム廃止を支持。27%が「時間切り替えによって健康上の問題を経験した」と回答しており、社会人の5人に1人が、時間切り替えが原因で仕事に遅刻したことがあると回答している。
 

参考記事
サマータイム10月25日で終了 反対派が主張する理由とは?(2015/10/28日)

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