沖縄で「川に住むウミヘビ」を国内初確認

沖縄で「川に住むウミヘビ」を国内初確認

沖縄ちゅしま財団総合研究センター(沖縄県本部町)の研究グループは5日、名護市源河げんか川で採集されたウミヘビ科の魚類を科学的に調査したところ、これが日本での初記録種だったと発表した。和名は「カワウミヘビ」と命名された。この種の発見は世界的にも珍しいという。本研究の内容は学術雑誌「Fauna Ryukyuana(ファウナ・リュウキュウアナ)」に掲載された。

今回確認されたウミヘビは、2017年6月に京都市在住の新谷哲也氏と息子の隼平さんが名護市源河川で見つけた60cmほどのウナギ型魚類。新谷さんはこれを捕獲し自宅で飼育していた。この魚類の特定と飼育方法について新谷さんが同センターに問合せたところ、日本で確認例のない魚である可能性が浮上。飼育個体は2017年10月に死亡したために、標本として同センターに引き渡された。
 
その後、精査の結果、日本初記録のウナギ目ウミヘビ科に属する魚類「ラムノストマ・ミンドラム」であることが明らかになった。この種のこれまでの正式な生息記録はフィリピン2か所、ニューギニア1か所、台湾2か所のみ。源河川は6か所目の発見場所で、北限記録となった。採集場所が河川であったことから「カワウミヘビ」の和名を提唱し、論文として発表した。

ウミヘビ科魚類は熱帯から温帯の海域に生息する、は虫類のヘビに似て細長い体形をした魚類で、日本では約40種が知られている。ちなみに、エラブウミヘビなどが含まれるは虫類のウミヘビ科とはまったくの別物。

沖縄周辺では近年も多くの新種や国内初記録種が報告されており、同センターでは「珍しい生き物を発見した際は遠慮なく問合せてほしい」と呼び掛けている。

沖縄で「川に住むウミヘビ」を国内初確認
画像提供:沖縄美ら島財団(冒頭の写真はイメージ)
 

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