就寝前のスマホ使用が睡眠に悪影響

 カリフォルニア大学バークレー校のファルベ氏らは、電子端末を自分のそばに置いて寝ていた子供の睡眠時間が、そうでない子供に比べて1日当たり20.6分、短かいことを明らかにした。調査は平均10.6歳の2048人を対象に行われ、1月5日、ペディアトリクス・オンライン誌の記事として掲載された。
「休息や睡眠が不十分だ」と感じている割合は、置いているだけの子供より、画面を見たり、ゲームをプレイした子供の方が多かった。また、ブリガム・ウーメンズ病院のチャン氏らは、ゲームなど双方向のアプリだけではなく、電子携帯端末で読書した場合でも、紙の書籍に比べて「入眠までの時間延長」「睡眠時間帯が遅くなる」「覚醒時の気分の悪化」といった睡眠への悪影響があることを調査で明らかにした。
 これらの機器は、テレビに比べて、より近い距離から光を受け、睡眠を引き起こすホルモン(メラトニン)分泌を抑えるという報告もあり、就寝前には使用しないことが、良質の睡眠をとるために必要であることが示唆される。