太陽系外の惑星を探す人工衛星「TESS」の打ち上げに成功

太陽系外惑星探査衛星「TESS」の打ち上げに成功 NASA

米航空宇宙局(NASA)は現地時間の18日午後6時51分(日本時間の19日午前7時51分)、フロリダにあるケープカナベラル空軍基地の第40複合発射施設から、人工衛星「トランジッティング・エクソプラネット・サーベイ・サテライト(TESS)」の打上げに成功した。TESSはスペースXのファルコン9ロケットで打ち上げられ、太陽系外の惑星を「トランジット法」で探す人工衛星。当初は現地時間の16日に打ち上げが予定されていたが、打ち上げに必要なデータ再検証のため、急きょ予定が2日延期された。

太陽系の外にある他の恒星を周回する「系外惑星(エクソプラネット)」が発見されるようになったのは1990年代以降。これまでに木星よりも大きなガス惑星から、地球や火星と同じくらい小さな岩石惑星まで、さまざまなサイズのものが見つかっている。特に、NASAが2009年に打ち上げた「ケプラー」は系外惑星を探すことを目的にした探査機で、太陽系からはかなり遠方となるはくちょう座のごく一部の領域について、当初の3年半の主観測で得たデータから、14日現在、系外惑星候補を2244個、確認済の系外惑星を2343個見つけている。系外惑星と確認された中で、生命が存在する可能性のある惑星も30個見つけている。これらは、惑星表面に液体の水が存在できる温度のエリアにあり、地球の2倍以下の大きさの惑星だ。ケプラーは姿勢制御系のトラブルから主観測を終えたが、この後も太陽光圧で姿勢制御することでさらに系外惑星候補を480個、確認済の系外惑星を309個見つけている。

今回打ち上げられたTESSは、系外惑星探査の次なるステップと位置付けられており、太陽系から比較的近くて明るい20万件の恒星を2年間かけて調査する予定。TESSは、ケプラーが監視している400倍以上の空の領域を観測することができ、さらにケプラーより30~100倍の明るさで観測可能なため、地上と宇宙望遠鏡での確認調査がはるかに簡単になる。TESSは2年間にわたって全天を26セクターに分けて調査し、搭載されたカメラが各セクターを少なくとも27日間観測する。

「トランジット法」は、恒星の手前を系外惑星が通過することで恒星からの光が定期的に遮られることを利用して系外惑星を見つける方法。TESSの科学者によると、このミッションで何千もの系外惑星候補を分類し、既知の系外惑星の数を大幅に増やすことができるという。また、これらのうち約300個は、地球の大きさの2倍以下の系外惑星であると期待されている。

太陽系外惑星探査衛星「TESS」の打ち上げに成功 NASA

画像提供:米航空宇宙局(NASA)

関連記事一覧