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ご当地自慢を探せ!(32) かごしま黒豚のおいしさの秘密

ご当地自慢を探せ!(32) かごしま黒豚のおいしさの秘密

今年のNHK大河ドラマ『西郷どん』の主人公・西郷隆盛が生まれ育った地、鹿児島。今回はこの地を畜産業&食という観点から紹介したい。

鹿児島県は、温暖な気候や広大な畑地に恵まれる、全国屈指の畜産県だ。豚の飼養数は約130万頭で全国の14%。宮崎県の約84万頭を大きく引き離して全国トップの座を占め、肉用牛の飼養数では北海道に次いで2位となっている。鹿児島県で一番有名な特産物はと聞かれたら、多くの人が「黒豚」と答えるのではないだろうか。観光ガイドブックを開くと、食のページに一番に出てくるのは、丸い皿に美しい花のように盛られたピンク色のしゃぶしゃぶの写真だ。

かごしま黒豚のルーツは、約400年前にさかのぼるとされ、島津藩主により琉球から移入されたのち薩摩の風土と密着し、長年改良を重ねながら飼育されてきた。このかごしま黒豚の特徴は、黒色の体毛をもつこと。その肉は、他の豚肉と比較すると脂肪融点(脂肪の溶ける温度)が高いため、べとつかずさっぱりしている。豚肉はもともとたんぱく質、ビタミンB群が豊富だが、かごしま黒豚は、うま味成分であるアミノ酸を多く含んでいる。筋繊維が細いという特徴があるので、普通の豚肉よりも柔らかく歯切れがよい。さらに鹿児島県の名産であるサツマイモを含んだ飼料を食べさせることにより、うまみと甘みが増すそうだ。「歯切れがよい、やわらかい、うまみがある」ことから、鹿児島県では「かごしまブランド」として認定している。

鹿児島市内を歩くと、駅前の通りには「黒豚しゃぶしゃぶ」や「とんかつ」など黒豚を売りにする店が軒を連ねて、多くの人でにぎわっている様子が印象的だった。食べきることができないのではないかと心配になるほど皿にてんこ盛りにされた肉を、野菜とともに鍋でしゃぶしゃぶして、たれと薬味でいただく。口にいれると柔らかくとろけてゆく黒豚を堪能する時間は、至福のひと時だった。

ご当地自慢を探せ!(32) かごしま黒豚のおいしさの秘密

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