ドイツパンは不滅――伝統的パン店が売り上げ好調

2014年にユネスコ無形文化遺産にも登録された「ドイツのパン文化」。そんなパン大国ドイツで、伝統的なパン店が健闘している。11日付のシュピーゲル・オンライン版が報じた。

カウンターだけの小さな店構え、店舗奥の工房で焼き上がったばかりの多種類のパンが棚の上にずらり。それを対面式で店員にじかに注文するという伝統的なパン店は、現在ドイツ全国で1万2600軒あるという。近年、アルディやリーデルなどのディスカウントスーパーがセルフサービスのパンコーナーを拡充したことから、伝統的なパン店への影響が懸念されていたが、ドイツパン職人組合の発表では今年の売り上げは堅調で、すでに135億ユーロを超えたという。

伝統的なパン店での最近の人気商品は、サンドイッチやラップサンドなど、すぐに食べられる調理パン。また、パン店に併設されているカフェコーナーの存在も重要だという。おいしいパンにこだわる国民性が、伝統的なパン店人気の盤石ぶりを支えている。

一方、パン職人業界の悩みの種は後継者不足で、近年、パン職人修行を希望する若者の数が減少しているという。早い場合は午前1時から仕込みを始めるという伝統的なパン店。早起き体質でなければ勤まらないこの仕事に、問われる適性が大きなハードルとなっているようだ。

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