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シミ対策の技術向上に期待 資生堂が肌内部の3D可視化に成功

シミ対策の技術向上に期待 資生堂が肌内部の3D可視化に成功

資生堂は9日、シミの肌内部の毛細血管を精細に3D画像化することに成功したと発表した。これにより、シミがある部分の皮膚では異常な血管構造があることと、これらの血管の周辺にはマクロファージという細胞が多く集まっていることが分かった。今後、シミ対策のスキンケアにおける技術向上に繋がることが期待される。

資生堂はこれまでに、 シミができる原因を解明するための研究に取り組んできており、薄い皮膚切片を使った研究によって、シミの形成には異常な毛細血管網が関与していることを昨年9月に発表していた。この研究により、シミがある皮膚内部の血管数や血管の密度が増加していることが明らかになったが、血管の構造までは分かっていなかった。

今回の研究では、資生堂独自の皮膚組織を透明化する技術を使って、シミの部分の異常な毛細血管網を3D画像に可視化することに成功した。これによって、シミがある部位の皮膚の上層では正常な部位に比べて血管が不規則な向きに配列し、分岐が多いことが分かった。また、これらの血管の周りには、外傷や炎症で活発になると言われるマクロファージが多く集まっていることが分かり、シミのある部位における血管構造の異常と炎症には関連性があることが明らかになった。

本研究は、内閣府が主導する革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)のうちの「イノベーティブな可視化技術による新成長産業の創出」の一環として行ったもの。

シミ対策の技術向上に期待 資生堂が肌内部の3D可視化に成功
(A)正常部位 (B)シミ部位 血管(赤)、マクロファージ(緑)
シミの部位では異常な血管構造をとり、その周辺にマクロファージが集まっている

画像提供:資生堂(冒頭の写真はイメージ)