中国のGDP成長率予想を6.8%へ下方修正 アジア開発銀行

22日、アジア開発銀行(ADB)は2015年の中国の国内総生産(GDP)成長率予想を3月時点の7.2%から0.4ポイント下方修正し、6.8%とすると発表した。輸出や消費が3月時点より伸びていないことが要因としている。

都市部を中心に労働市場は変わらず好調な一方で、7月から8月にかけて小売業やエネルギー、セメント生産や消費意欲が顕著に減少しており、9月以降も続くと予想している。同時に、中国の2016年の成長率予測も投資や輸出の伸び悩みを受けて、3月時点の7.0%から0.3ポイント下げた6.7%とした。

ADBは「中国は徐々に人口が成熟し、労働賃金も上昇しているため、技術や消費、サービスに新しい成長モデルが求められている」としている。

(写真はイメージ)