新年特集 2019年を「干支」で読み解く

新年特集 2019年を「干支」で読み解く

2019年は年。総務省統計局の調査によると、亥年生まれの人口は約1055万人(男性約512万人、女性約543万人)で、新成人人口は125万人と、総人口に占める割合は9年連続で1%を下回りました。

うしとら……と毎年変わるこの干支えと。馴染みのない漢字が多くて、ちょっと敬遠してしまいがちですが、実は深い意味があるのです。
 

干支って何?

干支は「えと」または「かんし」と読み、甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸の十干じっかんに、子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥の十二支じゅうにしを割り振って作った60の組み合わせのことです。私たちに馴染みのある動物を使って表すものは「十二支」ですが、「干支」は実は60種類もあるのです。

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毎年、年が変わるごとに1つずつこの干支が廻り、60年経つと1周します。60歳を迎える際に「還暦」といいますが、これは60歳になって生まれた年の干支に戻るので、暦がかえったという意味なのです。

十干と十二支はそれぞれに性格を持ち、組み合わせによりその表れ方が異なると言われています。2019年は、干支では36番目にあたる「己亥(つちのとのい・きがい)」になります。猪の肉は万病に効果があることから、無病息災の象徴と言われています。
 

60年前の己亥年はどんな年?

60年前の己亥年・1959(昭和34)年は、岩戸景気の真っ只中でした。当時、戦後の好景気が「神武景気」「岩戸景気」「いざなぎ景気」と続いていました。岩戸景気は神武景気を上回る好況で「天の岩戸以来」という意味で名づけられました。また4月には、現在の今上天皇のご成婚という慶事もありました。一方9月に起こった伊勢湾台風は、5041人の死者・行方不明者を出す、明治以降最大の災害でした。
 

ビッグイベント盛りだくさんの2019年

歴史や私たちの生きる現代にも深い関わりのある干支。ご自身の干支が60種類の何なのか気になる方は、ぜひ調べてみては。手帳の巻末に干支早見表がついているものもよく見かけます。

今年は、改元、新天皇即位、G20、参議院議員選挙、消費税値上げ、ラグビーワールドカップと、大規模なイベントが目白押し。新たな己亥の年、無病息災で良い年になることを願います。

(写真はイメージ)