自動運転用語を統一 一般への認知度向上目指す

水陸連携MaaS 電通などが都内で実証実験

電通は15日、東京海洋大学、MONET Technologies(東京都港区、以下MONET)と共同で、交通結節点から最終目的地までのラストワンマイル移動を含む陸上移動手段と水上交通手段を組み合わせた次世代移動サービス「自動運転型水陸連携マルチモーダルMaaS(マース)」の実証実験を、9月初旬に東京都内で実施すると発表した。MONETはトヨタ自動車とソフトバンクの共同出資会社。

MaaS(Mobility as a Service)とは、移動手段を一つのサービスとして捉え、ICTを活用して検索から予約・支払いなどをまとめることで、複数の交通(マルチモーダル)をシームレスにつないで移動の効率化を図ること。今回は水上と陸上の交通をシームレスに組み合わせている。

実証実験は、9月4日・5日に東京都港区海岸周辺で行う予定。実験では、海洋大が開発する自動運航船「らいちょう1」、MONETの陸上の配車サービス、電通が開発する船着場利用管理システムおよび移動体向け情報配信システムについて検証する。陸海空で自動運転技術の連携が進む未来の社会を見据え、移動中の体験価値を高めるための方法や課題を検討し、今後の国内外でのサービス開発に役立てるとしている。

水陸連携MaaS 電通などが都内で実証実験
画像提供:電通(冒頭の写真はイメージ)
 

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