タトゥーシールによる肌トラブル、消費者庁が注意喚起

タトゥーシールなどによる肌トラブル、消費者庁が注意喚起

肌に絵や文字を転写する「タトゥーシール」や絵を描く「フェイスペイント」。手軽に楽しめ、ハロウィンパーティやスポーツイベント、テーマパーク等で使用する人が多くみられるようになった。一方で子どもや若い世代を中心に肌トラブルが発生しており、消費者庁は18日、注意を呼び掛けた。

同庁によると今月3日「タトゥーシールを左頬等に使用したところ、左頬が炎症等の重傷」という重大事故が通知された。タトゥーシールに関する事故情報は、消費者庁が発足した2009年以降、今年8月までに4件、フェイスペイントについては1件寄せられている。被害者の年代が子どもや若い世代であることが特徴だ。トラブルの内容は皮膚障害で、肌に合わずにかゆくなったり、剥がしたときに傷が付きシミにが残るなどで、治療期間が1カ月以上の事例もあった。

タトゥーシール及びフェイスペイント等の安全性や品質等について、現状、日本では明確な法規制や基準等はない。雑貨として取り扱われているため、その安全性が化粧品のレベルにはない。同庁は子どもは大人よりも表皮が薄く外部からの刺激に弱いために使用にはより注意が必要であること、製品によってはアレルギーを引き起こす成分が使用されているものもあるため、アレルギー体質の方には成分表示をよく確認することを呼び掛けている。

(写真はイメージ)