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【ノーベル賞2019】ノーベル経済学賞に開発経済学の3氏受賞

【ノーベル賞2019】平和賞はエチオピア首相に 隣国との紛争解決に尽力

ノルウェーのノーベル賞委員会は11日、今年のノーベル平和賞をエチオピア首相のアビー・アハメド氏に授与することを発表した。アハメド首相は弱冠43歳。2018年4月に首相に就任し、エチオピアにとって長年の宿敵だった隣国エリトリアとの和睦に尽力し、国内においては多くの政治犯を釈放し、禁止政党の活動を再び認可したことなどで知られている。

ノーベル賞委員会は授賞理由として「平和と国際協力への尽力、とりわけ隣国エリトリアとの国境紛争解決における決然たる指導力」を挙げた。独フランクフルターアルゲマイネ紙によると、アハメド氏はその功績から今年9月にドイツ・ヘッセン州によるヘッセン平和賞を受賞しており、「アフリカの希望の星」として期待されているという。

アハメド氏のノーベル平和賞受賞に対しアムネスティ・インターナショナルは、「人権擁護のための改革に着手した」功績が大きく認められたとする一方で、エチオピアにおける人権問題にはまだまだ課題が多いとして、アハメド氏がこの問題に引き続き取り組んでいくことへの期待を表明した。

(写真はイメージ)