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ご当地自慢を探せ!(34) 沖縄のソウルフードの代表格。10月17日は「沖縄そばの日」

ご当地自慢を探せ!(34) ソウルフードの知られざる経緯 10月17日は「沖縄そばの日」

ゴーヤーチャンプルー、ラフテー、タコライスなど、沖縄は名物グルメの宝庫だが、中でも沖縄を代表する郷土料理であり、ソウルフードの代表格ともいえるのが「沖縄そば」だ。そば粉を使わない太めの麺に、主に豚とかつおで取った透明で味わい深いだし汁、柔らかく煮込まれた甘辛い三枚肉と沖縄のかまぼこに、アクセントに島ねぎと紅ショウガをのせたら完成だ。シンプルなのに奥深く、何度食べても飽きのこない沖縄そばは、地元民にはもちろん、観光客にも人気が高い。

そんな沖縄そばにとって、10月17日は意味深い日だというのをご存じだろうか。さかのぼること40年余り、第二次世界大戦終戦を経て、沖縄が日本復帰した後の1976(昭和51)年のことだ。当時、公正取引委員会は公正競争取引規約によって、蕎麦粉を30%以上混合していない沖縄そばを「そば」と表示することはできないとした。これに対し、沖縄生麺協同組合は地域に親しまれている「そば」の呼称の存続を求めて運動を展開した。その結果、1978(昭和53)年10月17日に公正取引委員会から「本場沖縄そば」の商標登録が正式に承認されたという。堂々と「そば」と呼べるようになった日を記念して、同組合が1997(平成9)年に10月17日を「沖縄そばの日」に制定したのだ。

現在、沖縄県内には多くの沖縄そば専門店があり、それぞれに工夫を凝らした各店の味を楽しむことができる。経緯を知ることで、沖縄そばの味わいがもう一歩深まるかもしれない。

なお、この「本場沖縄そば」には原料や熟成、めんの太さなど、12の定義があり、どれか一つでも欠けると、沖縄そばを名乗ってはいけないのだという。

*本場沖縄そばの定義(沖縄生麺協同組合HPより抜粋)
どれか1つが欠けても沖縄そばとはよべない
1.沖縄県内で製造されたもの
2.手打式(風)もの
3.原料小麦粉 タンパク質11%以上 灰分0.42%以下
4.加水量 小麦粉重量に対し34%以上~36%以下
5.かんすい ボーメ2度~4度
6.食塩 ボーメ5度~10度
7.熟成時間 30分以内
8.めん線 めんの厚さ1.5~1.7ミリ切葉番手 薄刃10番~12番
9.手もみ 裁断されためん線は、ゆでる前に必ず手もみ(工程)を行う
10.ゆで水のPH8~9
11.ゆで時間 約2分以内で十分可食状態であること
12.仕上げ 油処理してあること

*冒頭の写真は、那覇市内にある「うるかそば」のうるかそば(650円・税込み)

【店舗情報】
うるかそば
〒901-0155
沖縄県那覇市金城3丁目4-10
TEL:098-859-6555
営業時間:11:00~20:00
木曜定休