「習志野隕石」の新たな破片を船橋市でも発見

「習志野隕石」の新たな破片を船橋市でも発見

国立科学博物館は3日、7月2日2時32分頃に落下した火球に由来する隕石を千葉県習志野市に続いて、千葉県船橋市でも確認したと発表した。

新たに隕石が見つかったのは、習志野市の隕石(仮称:習志野隕石1号)の発見地から約1km離れた船橋市内。7月22日にアパートの屋根瓦が割れているのがわかり、その修理の際に割れた瓦と一緒に駐車場近くの地面に破片が落ちていたのが発見された。同館に分析を依頼されて、ガンマ線の測定から宇宙線生成核種を検出、隕石であることを確認した。

今回発見された隕石(仮称:習志野隕石2号)は、95gと73gの大きな2つの破片と、その他に5g以下の小さな破片が8個の合計183gが見つかった。落下後20日間ほど外に放置されていたため表面は錆びて茶色になっている。なお、7月18日に千葉県習志野市で発見された隕石(仮称:習志野隕石1号)は、14個の破片が見つかっており、総重量は156gになる。

隕石の名称は、最初に発見されたのが習志野市であること、また習志野がこの地域の名称として知られていることから「習志野隕石」として国際隕石学会に登録申請する予定であり、今後も分類の確定を進めていく。

この火球由来の隕石は、隕石が分裂して広い範囲に落下する隕石雨であることが明らかになった。火球の観測から「本体」と言われる元の大きさはkgサイズであると見積もられており、まだ大きな隕石片が他に落下している可能性が高いとのこと。

写真提供:国立科学博物館

国内53番目の隕石を確認、習志野市に落下 国立科学博物館