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国内初、遠隔監視・操作による大型バスの自動運転を営業運行で実施

国内初、遠隔監視・操作による大型バスの自動運転を営業運行で実施

相鉄バス(横浜市)、群馬大学、群馬大学発のスタートアップである日本モビリティは17日、大型バスでの遠隔監視・操作による自動運転の実証実験を行うと発表した。コースは横浜市内の隣接した2つの施設よこはま動物園ズーラシアと里山ガーデンを結ぶ公道の全長900m。「秋の里山ガーデンフェスタ」の開催期間中の10月5日と14日に実施する。大型バスでの遠隔監視・操作による自動運転を営業運行で実施する実証実験は日本で初めて。

相鉄バスと群馬大学は、2019年の「秋の里山ガーデンフェスタ」において、運転者がハンドルを握り続ける必要がある自動運転レベル2の実証実験を営業運転で実施。また、今年の7月29日に同じコースで遠隔監視・操作システムでの実証実験を行った。

今回の実験では相鉄バス所有の自動運転バス「日野ブルーリボン ハイブリッド 2SG-HL2ANBP 改」を使用。座席数は27席。相鉄バス旭営業所内に「遠隔監視・操作システム」を設置、運転士はそこからバスを遠隔操作する。車内に保安者が乗車し、異常があれば緊急停止スイッチを操作する。

また、10月6日~7日と12日~14日には、昨年と同様の運転席に運転士を配置した自動運転バスの営業運行も行う。

相鉄バスと群馬大学は2019年4月に大型バスの自動運転に関する共同研究契約を締結。大型バスの自動運転による実証実験を継続的に実施して、大型バスの自動運転レベル4(限定領域以内でシステムが全ての運転を実施)による営業運転を目指している。

写真提供:相鉄バス
 

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