【ノーベル賞2020】C型肝炎ウイルス発見3氏に医学生理学賞

【ノーベル賞2020】C型肝炎ウイルス発見3氏に医学生理学賞

スウェーデンのカロリンスカ医科大学は5日、2020年のノーベル医学生理学賞を、C型肝炎ウイルスを発見した英国のマイケル・ホートン氏、米国のハーヴェイ・オルター氏、チャールズ・ライス氏に授与すると発表した。

ウイルスによる肝炎は1940年代にA型とB型があることは既に知られていた。A型肝炎は汚染された水や食物によって感染し、慢性化することはない。B型肝炎は血液や体液を介して感染し、肝硬変や肝臓ガンを発生させて慢性疾患を引き起こす。B型肝炎ウイルスは1960年代にバルーク・ブランバーグが発見し、1976年のノーベル医学生理学賞を受賞した。

当時、米国国立衛生研究所に勤めるオルター氏は輸血を受けた患者の肝炎を研究し、A型B型以外にも未知のウイルス性肝炎があることを示した。製薬会社で働くホートン氏は患者の血清からウイルスのDNA断片を同定、これがC型肝炎ウイルスと命名されるようになった。ワシントン大学のライス氏は動物実験で、C型肝炎ウイルスだけで肝炎を引き起こす可能性があるという最終的な証拠を示した。

選評では「C型肝炎ウイルスの発見はウイルス性疾患との戦いにおける画期的な成果である。この発見のためにウイルスに対する高感度血液検査が可能になり、世界の多くの地域で輸血による肝炎をなくして世界の健康を大幅に改善した」とコメントされた。

(写真はイメージ)

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