400mの小惑星が地球近傍をもうすぐ通過

米航空宇宙局(NASA)は、31日のハロウィーンのタイミングに、月軌道よりもう少し離れた位置を通り過ぎる、大きさが400mほどの小惑星「2015 TB145」を追跡していると21日に発表した。地球に最接近するのは日本時間で11月1日の午前2時5分。レーダー天文学者にとって、ハロウィーンの『ごちそう』となりそうだ。

この小惑星は、NASAの地球近傍天体観測の一環として、マウイ島にあるハワイ大学の施設で今月10日に発見された。NASAのジェット推進研究所(JPL)で地球近傍天体研究センターのマネージャーであるポール・チョダス氏は、「2015 TB145の軌道は、最接近時に地球から約48万km(地球と月の距離の1.3倍)。天体の基準では比較的近いですが、地球から観測するには少なくとも小さな望遠鏡が必要です」と述べた。

NASAの小惑星レーダー研究プログラムを率いるJPLのランス・ベナー氏は、「レーダー天文学にとって、400mほどの大きさで、最接近時に月軌道の約1.3倍という距離は、ここ数年で最も観測に適した小惑星の1つと言えるだろう。私たちは、初めて2mの解像度でレーダー画像を得る計画をしており、前例のないレベルで詳細な画像を確認したい」と述べた。2mの解像度とは、1ピクセルあたり2mの精細さで画像を得ること。この解像度であれば、小惑星表面の特徴、形状、寸法およびその他の物理的特性に関する豊富な情報が明らかになるはずだ。

NASAの地球近傍天体観測プログラムは、地球から3000万マイル(4827万km)以内を通過する小惑星や彗星を検出し、追跡して、特徴付ける。「スペースガード」とも呼ばれ、地球に対して潜在的に危険な小惑星(「PHA」という)かどうかを判断するために軌道を予測している。はやぶさが着陸した小惑星「イトカワ」や、はやぶさ2が向かっている小惑星「リュウグウ」もPHAである。今のところ、13000個ほどの天体が発見されており、そのうちPHAは1637個あるが、確実な衝突の脅威は見つかっていない。

画像提供:NASA

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