• Local
  • 地域を活性化させ豊かな日本に
  • HOME
  • Local
  • ご当地自慢を探せ!(40)東北道の駅で出会ったローカルおやつ
東北道の駅で出会ったローカルおやつ

ご当地自慢を探せ!(40)東北道の駅で出会ったローカルおやつ

日本の各地には昔から家庭で作られている餅菓子や、まんじゅうのような小麦粉でできた郷土菓子が多く存在する。自分では作れなくても、道の駅で地元の方が作ったものを販売しているところもあり、手軽にその土地ならではの味が楽しめるようになった。中には初めて聞く名前のものあり、味が予想できないわくわく感を抱きながら購入する楽しみもある。今回は東北地方の道の駅で購入できる、その土地ならではのおやつを紹介する。

きんかもち(青森県)

きんかもち

青森県南部地方に伝わるきんかもち。100年以上前から家庭で作られてきた郷土料理で、小麦粉の皮に黒砂糖とみそ、くるみを混ぜたとろっとした餡がつつまれている。黒砂糖が高価だったため「金貨餅」と名付けられたと言われる。

きんかもち
道の駅はしかみで購入したきんかもち


ちゃきん(宮城県)

ちゃきん

ちゃきんは宮城県石巻市のおやつ。

焦げ付かないように白く焼かれた小麦粉の生地でこしあんが包まれている。「茶巾」といえば、丸く布で絞ったような菓子は他の地域にもあるが、石巻の茶巾は三角形に形作られているのが特徴。ほどよい甘さでしっとりしている。

ちゃきん

きりせんしょ(岩手県)

きりせんしょ

きりせんしょは岩手県中央部の水田地帯を中心に食べられており、米粉にくるみやゴマなどを練りこんで蒸したもの。ほんのり醤油味がする木の実の香ばしい香りのする餅だ。昔は山椒を刻んで浸した汁で粉を練ったことから「きりさんしょう」と呼ばれていた。今では山椒は全く入っていない。地域や家庭により作り方が異なることもあるが、米粉を蒸すことやくるみやゴマを入れることは共通している。写真は黒ゴマが入っているので全体的に黒っぽい色。

きりせんしょ

くじら餅(山形県)

くじらもち


くじら餅は米粉、砂糖、くるみを材料とし、型に流し込んで成形された餅。“久しく持つ餅“で「久持餅(くじらもち)」になったという説や昔はサイズが大きく、見た目がクジラに似ていたなど名前の由来には諸説ある。山形県の最上地域、村山地域に伝わり、起源は江戸時代の兵糧食だともいわれている。旧暦の桃の節句(4月3日)に雛菓子と一緒にお供えする風習があり、これを食べながら春の訪れを祝う。硬くなってしまった場合は、1センチ程度に切ってフライパンなどで焼いて食べると柔らかくかつかりっとしておいしい。

道の駅には豊富な種類のローカルおやつをそろえているところもある。旅先で知らない名前のおやつがあった際はぜひご賞味あれ。