ストレス反応 対処パターンの違いで大きな影響

アドバンテッジリスクマネジメントは11日、2014年に受検した企業の従業員約16万人分のストレスチェックデータ分析結果を発表した。ストレス反応の善し悪しには、個人の「ストレス対処パターン」の違いが影響を与えるという結果となった。

同社のストレスチェックサービスは、今年12月から50名以上の事業場で義務化される、全従業員へのストレスチェック調査の3領域(心身のストレス反応、仕事のストレス要因、周囲のサポート)とは別に、個人のストレス耐性に注目して調査・分析したもの。また、ストレスをどのように受け止めて対処するのかの「タフネス度」の観点が入っているのが特徴で、「タフネス度」のパターンを「積極対処型、無関与型、回避型」の3つに類型化している。

分析結果からは、「積極的対処型」が最もストレス反応が良好で、「あきらめない・感情的にならない・積極的な行動をすること」などがストレス反応を和らげていると分かった。反対に、「無関与型」「回避型」はストレス反応が悪く、特に「回避型」は気分転換や誰かに相談をするなどの行動が少なく、最もストレス反応が不良であることが示された。

自分がストレスに対してどのように立ち向かうのかという姿勢や心構え、行動力などにも関心を向けたい。

今回、16万3920人の分析対象の中からランダムに抽出した1万5359人のデータを分析した。

(写真はイメージ)