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【紛争勃発から5年】シリアの子供たちに教育と平和な将来を与えるための提言

 紀元前から今に至るまで、大国と大国の狭間で影響を受け、東西の陸上貿易の中継地として経済上の要地と目されてきたシリア。人口2000万人弱、国土面積約18万平方km2(日本の約半分)であるこの国で紛争が始まり、早5年がたつ。
 国際的な子ども支援の非政府組織(NGO)セーブ・ザ・チルドレンによると、現在のシリアは世界で最も就学率の低い国の一つである。シリア国内のおよそ4分の1の学校が紛争により損壊し、約300万人のシリアの子供が学校に通えていない。激戦が長期にわたり続く北部の都市アレッポの就学率はわずか6%で、難民の子供たちの半数は一切教育を受けられていない。
 シリアの子供たちがこのまま教育を受けられずに「失われた世代」となった場合、将来高い収入を得られる仕事に就く可能性が絶たれ、シリア経済に及ぼす損失を試算すると毎年2700億円にも達する見込みである。これはすなわち、本来ならば得られたはずのおよそ3分の1の収入しか得られないことを指す。
 この状況を受けて、セーブ・ザ・チルドレンは援助国、シリア難民の受け入れ国、紛争の全当事者、そして国際社会に対し「今こそシリアにおける危機対応の中で、子供たちの教育を最優先にすべき時だ」との提言を公表し、支援を呼びかけた。支援が実現すれば、シリア国内にとどまっている子供たち、そして国外に避難している子供たちが学校に通い、将来必要となるスキルを身に着けることができる。シリアにおける経済成長と平和が早く現実となることを心から願う。

画像提供:ロイター

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