財務省、10月経常黒字は大幅増の1兆4854億円 原油安が影響

財務省が8日に発表した10月度の国際収支状況(速報)によると、輸出入やサービス、投資を含めた海外との取引合計を表す「経常収支」は、前年同月比6120億円増の1兆4584億円の黒字だった。2014年7月以降16カ月連続の黒字となり、黒字幅も拡大した。

輸出と輸入の差し引き額となる「貿易収支」が同9651億円増加し、2002億円の黒字転嫁化となった。原油価格が同52.5%減の1バレル47.88ドルとなったことに伴う、輸入額の減少が主な要因。輸出はアジア向けの船舶や鉄鋼などが減少しており、中国経済成長鈍化による重工系投資の伸び悩みが懸念される。

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