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最新技術の空港気象ドップラーレーダー、関西国際空港で運用開始

関西国際空港が、3月3日から最新型の雨の強さや風の急変を観測できる「空港気象ドップラーレーダー」の最新型を3日から運用開始した。 新型では、電波を水平・垂直の両方向に送受信することで雨粒や雪の形状が分かり、空港周辺の雨や雪の強さ、風の変化をより正確に観測できるようになる。

空港気象ドップラーレーダーは、一般的な気象レーダーのような雨の強さだけでなく、「ドップラー効果」を利用して風の急変も観測できるのが特徴。ドップラー効果とは、身近な例では、車のサイレンの音が自分に近づく時は高く、通り過ぎ離れていく時は低く聞こえるという現象のこと。電波もこれと同様で、雨粒までの距離が近づくと雨粒に反射して戻る電波の周波数は高くなり、離れていくと低くなるため、これを利用することで雨粒の動き、つまり風の流れが分かるという仕組み。1975年にアメリカのジョン・F・ケネディ国際空港で発生した旅客機の着陸失敗の事故原因が、発達した積乱雲による激しい下向きの突風 「ダウンバースト」によるものであったこと受け、世界の空港に設置されるようになった。日本では1995年に国内第1号機が関西国際空港に導入され、現在では全国9カ所の主要空港に設置されている。

最新型は、従来の水平方向の電波に加え、垂直方向の電波も同時に送受信する。これによって、雨粒や雪の形状を把握でき、雨や雪の強さをより正確に観測できる。また、観測頻度を増やすことで、風の急変もいち早く知ることができる。

最新技術の空港気象ドップラーレーダー、関西国際空港で運用開始
空港気象ドップラーレーダーのしくみ(気象庁ホームページより)
(冒頭写真はイメージ)

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